ICUにおいて、患者さんとのコミュニケーションに活用できる医療従事者向アプリです(使用には医療者認証登録が必要)。手術や呼吸不全などで挿管中、気切中のために発声できない患者さんや、神経疾患や脳卒中などの後遺症などにより会話が不自由な患者さんとのコミュニケーションを容易にします。文字盤や筆談の代わりに、iPad上で「手書き入力(文字認識)」「50音表」「よくある症状・場面」など、状況に応じて最適方法を選べます。「言いたいことが伝わらない」という患者さんのストレスや、「何を言いたいかわからない」という医療者のストレスが減ります。また、高齢者でもすぐに使えるよう、直感的にわかりやすく、文字は大きくはっきりと表示されるため、高齢者施設、在宅介護などでも活躍します。
【このアプリの主な機能、メリット】
●5つの会話方法から、患者さん自身が、選択できる
「手書き入力(自動文字認識)」「50音表」「ホワイトボード」「気になる部位・場所・モノから」「気になる症状・感覚から」の5つの方法が用意されており、患者さんの能力差(鎮静度、視力、運動能力)や、会話内容に従って、最適な方法を選べます。これにより発声できない患者さんに対して、症状を推測して首ふりで答えてもらうようなクローズド・クエスチョンではなく、オープン・クエスチョンによる自発的なコミュニケーションが可能になります。
●「声かけチェック」機能付き
「今日は何月何日ですか?」「今の時間帯はわかりますか?」など医療者が患者さんに声かけをする際によく質問することを、画面で大きく表示し、患者さんが答えを選択できる機能です。痛みや不安がないかなどもチェックできます。チェックした履歴は画面上で確認できるほか、iTunes経由でcsvファイル形式で取り出すこともできます。
●「鎮静・鎮痛・せん妄評価スケール」付き
鎮静スケール(RASS、SAS)、鎮痛スケール(BPS、FS)、せん妄評価スケール(CAM-ICU、ICDS)と6つのスケールが掲載されています。
【利用上のご注意】
電波を発射する機器からの電波によりペースメーカーその他の医療機器に誤動作が発生した場合、健康に悪影響が生じる可能性があります。本アプリのご利用にあたっては、iPadの使用によりペースメーカーその他の医療機器に生じうる電波干渉を避けるため、iPadの安全性と取扱い等に関する「この製品についての重要なお知らせ」(http://manuals.info.apple.com/ja_JP/iPad_2_Important_Product_Info_J.pdf)に記載の警告を遵守し、以下の点を必ず守るようにしてください。
◎iPadをペースメーカーその他の医療機器の位置から常に22cm以上離す
◎電波干渉があるかもしれないと思った場合は、すぐにiPad の電源を切る
(スリープ/スリープ解除ボタンを長押ししてから、画面上のスライダをスライドさせる)
◎医療スタッフの指示・管理の下で利用させる
なお、本アプリの利用者は、自己の判断と責任で本アプリを利用するものとし、本アプリの利用に伴って発生した電波干渉により損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いません。